人間の脳は感覚器官から入ってくる情報を常に受け取り、処理しています。その中でも、目は特に情報量の大きい器官です。デスク周りの整理整頓が出来ていないと、モニターを見るうえで周囲に転がっている・積み重なっているものが常に目に入り、集中力を阻害してしまいます。
汚い方が集中できる、慣れている環境のほうがいい、という意見もありますが、脳の負荷が高いという点ではデスク周りの汚さはデメリットです。常に負荷の高い情報を処理し続けると、人間の脳は疲労し、ストレスが余計にかかります。メンタルが落ち込み、余計に自分の周りの環境に手をかけられなくなり、更にデスク周りが汚くなっていく、という悪循環が起こります。
また、整理整頓が出来ていない=捨てるべきものを捨てられていない、取捨選択が曖昧になっている状態です。これは仕事の姿勢においても同様の状態が現れがち、つまり「作業全体を見て、優先的にやるべき仕事から取りかかれない」人が多いのです。逆に、デスク周りの整頓に取り掛かることは取捨選択の訓練となります。机の上で書き取りをするスペースがなくて不便(問題)なので、優先的に面積を取っているものを捨てる(問題解決)など、問題点とその解決を考え、実行することが日常的に訓練できるようになります。日常の環境を見直して、仕事の効率を高める片付けのコツを知ることで、業務上の課題を整理し、優先順位を正しく見極める能力を養うことにもつながるでしょう。
こうした日々のちょっとした意識改革は、結果として自分自身のメンタルや作業環境にも大きな変化をもたらします。「綺麗にする」という行為は、それだけでストレス解消に繋がり、同時に物理的にも使用できるスペースが増えるというメリットに繋がります。まずは不要なもの、溢れているものを捨てるところから始めましょう。